大山崎山荘
2011年 06月 18日
梅雨空の中をアサヒビール大山崎山荘の
安藤忠雄さん設計「地中の宝石箱」見学に出掛けました。
大山崎山荘はJR山崎駅から、送迎バスがでていて
濡れた坂道を歩かずに到着しました。
この、イギリスの湖水地方にあるような別荘風の
建物は、加賀正太郎という、明治21年生まれの
船場商人の家に生まれた人が建てた別宅です
正太郎氏は12歳の時に父親が早く亡くなったものの、
お母さんが決断のできた人で、店を番頭にまかせ、
加賀家は困難な時期を乗り切ったようです。
正太郎少年は一橋大学を卒業しヨーロッパへ遊学し
その時に訪れたウィンザー城から眺めたテムズ川の
記憶をもとに、明智ー豊臣決戦の地としても名高い
大山崎を選んで山荘を建てたそうです。
昔の金持ちはスケールが違いますね。
自分で設計したそうですから、事業にも
趣味にも全力を尽くしたひとだったのsでしょう。
山荘はバブルのころ、不動産業者が
マンション開発用地として購入したそうですが
地域の住民がマンション開発に反対し、
京都府の蜷川知事がアサヒビールの樋口社長(当時)
に協力を依頼して、保存が決まり、今に至るそうです。
アサヒビールにとっても、イメージ向上に非常な効果を
得ていると思いますね。
安藤忠雄さん設計の「地中の宝石箱」
クロード・モネの睡蓮の絵が5枚展示されています。
庭には山崎の湧水がひかれていて、水連が植えられたいました。
近くにはサントリーの山崎ウィスキー蒸留所もありますが
加賀家はニッカウィスキーゆかりの人のようです。
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by minamihorie | 2011-06-18 19:25 | 散散歩京都