司馬遼太郎記念館散策
2010年 12月 18日
通称、マンモスアパートに住んでおられた。
江戸時代はその辺りには土佐藩の大阪蔵屋敷があった。 坂本竜馬との
縁もそのあたりに由来しているかもしれない。
おっさんは、小学生のころ、おばさんが、たまたま、そのアパートに
住んでいたので、何回か行ったことがある。 アパートとは、いうものの
マンションという言葉がなかったので、アパートと呼ばれていただけで、
それは立派な建物だった。 記憶ではかなり上層階だったと思う。
おそらく昭和34年から36年頃ではなかったろうか。
普通の家では、ちゃぶ台で畳の上で食事をしていた時代に、床の上に毛の長い
カーペットを敷いて、家の中でペットのマルチーズを飼っていた。
そんな、超モダンなマンションに司馬さんが同じ頃に住んでおられたのである。

さて、インドネシアのお嬢さんが、建築オタクなもので、今回。安藤忠雄さんの
設計した司馬遼太郎記念館へ出かけた。
芦屋とか、西宮とか、帝塚山ではなく、どちらかというと、下町の、近鉄奈良線の
沿線の河内小坂という駅から、わかりにくい道を歩いていかなければならない。
(おっさんは、交通費を考えて、車で出かけたが。)
敷地は広く、庭は雑木林のようになっている。
住んでおられた家はそのままにして、敷地の中に、アーチ型のアプローチを
設けた記念館が建っている。
中は撮影禁止なので、外観だけを撮影しました。

館内は、地下1階の書庫に下りていきます。大きな窓から、下に向かって光が入る
設計になっている。 壁面がすべて蔵書棚になっている、司馬さんのおおよそ
6万冊の蔵書の内、ここには、約2万冊が展示されているという。
普通の図書館の蔵書棚と違い、司馬さんが読み、利用した文献の量だと思うと
司馬さんのの脳の中には何ギガのデーターが入っていたのか、信じられない
光景である。
訪れている参観者は、おっさんのような中年以上の人が目立つ。
中高年もいいが、ぜひ、高校生や中学生が、課外授業や、遠足で訪れてほしい
場所ではないでしょうか。

書籍コーナーで、司馬さんの著作である、「街道をゆく19 中国江南の道」
を買って帰りました。 専用カバーでくるんでもらったのでよかったです。

by minamihorie | 2010-12-18 18:20 | 学習中文 | Comments(2)