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広島へ、平和へ 原爆ドームにて

エジプトからの留学生、ヘバさんは、とても優秀です。
うちの奥さんの話では、彼女のクラスは、Mコースといい、日本に
約1年間滞在していますが、卒業式で、Mコースの40人の
代表でスピーチするそうです。
また、帰国後、カイロで行われる、宗教と平和を主題とした
国際会議にも出席するそうです。今書いている論文の中でも、平和とは
どのような状態をいうのかを考えたいそうです
ヘバさんの国、エジプトは、イスラエルの隣にあり、過去何度も
イスラエルと戦火を交えました。 現在でもイスラエルは、レバノンとの
間で、戦争状態になっています。

その留学生が広島の原爆ドームを見てみたいというので、おっさんは
昨日広島まで行ってきたわけです。
かんかん照りの広島は、ちょうど昭和20年の8月6日と同じような
お天気だったのでしょうか。暑かったです。
原爆ドームと、原爆資料館を訪れて、ヘバさんにいろいろと説明
しながら、おっさんは、いつの時代でも、争いごとで犠牲になるのは
何の罪もない普通に生活している人々なのだと改めて思います。
子供のおもちゃや、女子学生の学生服の遺品が展示されている前では、
おっさんは、この人たちの突然断ち切られてしまった人生を悼みました。

そして、今でも、戦争や、貧困、虐待で多くの罪のない子供が死んでいる
現実にむなしさと憤りを感じます。

戦争で勝てば領土が増え、負けたほうから賠償金を取れるので、戦争は
絶対に勝たねばなりません。  かつては、領土と金が戦争の原因でした
しかし、世界の国境がほぼ確定し、社会主義が崩壊して、対立する
イデオロギーがなくなった現在では、戦争を起こす最大の動機は宗教
ではないでしょうか。極端に言えば、宗教がなくなれば戦争はなくなるのです。

敬虔なイスラム教徒であるヘバさんに、そのようなことを話せるはずもなく
原爆を開発したのは、当時ヒトラーの迫害を逃れて
アメリカに逃げたユダヤ人たちであったこと。
日本の戦争を指導したリーダーたちが、戦争の引き際を誤ったこと。
負けが込んでくると、日本国民に嘘の報道をし、マスコミも、それにしたがって
日本は負けないと国民をだましたこと。などをボソボソと説明しました

広島の悲劇にいたるまでの経過を話しただけで、戦争の原因までは
話すことができませんでした。
ワールドカップ決勝戦で、イタリアの選手がフランスのジダン選手に暴言を浴びせ
おこったジダン選手が相手に頭突きを食らわせました。
この場合、どちらが悪いのでしょうか。
戦争の場合、喧嘩両成敗などと、だれが判断できるのでしょうか。
そんなたわいもないことしか、おっさんには考え付きませんでした。

縮景園  ここは、旧広島藩主池田さんの別邸だったが、原爆により
おおきな被害を受け、また、非難してきた人とたちが大勢ここで亡くなった
そうである
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合掌

by minamihorie | 2006-07-30 19:36 | 留学生  

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