キューポラのある街

山田洋治監督が選んだ日本の名画100選がいいですね
前回放送された、「キューポラのある街」 初めて見ました。
吉永小百合さんのデビユー作品であり、昭和37年という
時代をスクリーンに刻みこむように描いている。
監督は浦山桐郎氏、
解説役の山本晋也監督によると浦山桐郎監督の一作目が
この「キューポラのある街」で最後の作品も吉永小百合さん
主演の夢千代日記だった。

この番組の最初に、「作品の中に不適当な表現がありますが」
とのことわりがあったので、何のことかと考えたら、「朝鮮人」
という表現だった。

当時は金日成による、朝鮮戦争の停戦後、富国強兵を画策した
北朝鮮側が、在日朝鮮人の帰国事業を推進していた時期でした。
多くの北朝鮮出身の人たちが、差別や経済的問題や親戚や
知人の勧めなど、動機は様々だったでしょうが祖国へ
帰国して行った。
しかし、その後の生活は日本にいたときより悲惨なもので
多くの人たちが、さらなる差別を受け、迫害され、財産を
没収されたと、帰国者からの手紙や、拉致被害者や脱北者からの
情報などにより、のちに明らかになった。

映画では、吉永小百合さん演じる石黒じゅんと、その弟の
タカユキの共通の友人の、金山ヨシエと、サンキチ兄弟が
日本人の母親(菅井きん)を残して父親(浜村淳)と帰国する
シーンが描かれている。
駅前で北朝鮮の旗を振り、北朝鮮の歌をうたう人たち。
こんな時代がついこの50年前まで存在したのである。

この映画には名優と呼ばれた人たちが多数出演している。
石黒じゅんの父親は東野英治郎、そのほかにじゅんの中学の
先生の加藤武や工場経営者の殿山泰司なども共演。
山田監督の選択に深く納得したオッサンでした。
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by minamihorie | 2011-06-19 20:27 | 映画 | Comments(2)  

Commented by お節介じいさん at 2011-06-20 10:08 x
この映画、私は何度も観ています。確かに在日朝鮮人が出てくるシーンがありますね。当時、北朝鮮を「地上の楽園」だと信じて、祖国に帰って行った在日の人が多かったようです。
実は、私は子供の頃、横浜市鶴見区浜町という所に住んでいたのですが、どういうわけが、我が家の向こう三軒両隣、沖縄と韓国・朝鮮出身者の家が多かった。小学校のクラスにも、一人や二人は必ず朝鮮人児童がいたような記憶があります。だから私が生まれて初めて付き合った外国人は朝鮮人ということになります。私の母は、お隣さんからキムチの漬け方を習ったらしく、我が家の食卓にはいつもキムチがありました。
Commented by minamihorie at 2011-06-20 14:47
私の幼稚園から中学校まで一緒だった友人はお父さんが在日韓国人実業家、お母さんが日本人の方でしたが、子供の時はそんなこと全然知らないで遊んでいました。今でも付き合いがあります。
大阪は在日韓国人、朝鮮人の人がとても多いです。
私も何百年か以前に朝鮮半島から来た人の子孫かもしれません。

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