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新日鉄と住金が合併へ

新日本製鉄と住友金属工業が合併に向けた交渉に入った。
かたや、日本最大の高炉メーカーであり、住金は関西において
抜群の存在感を持つ高炉である。
傘下の子会社も、合同製鉄、中山製鋼所、山陽特殊鋼、共英製鋼
大阪製鉄 日鉄物流、第一中央汽船、住金物産、日鉄商事など
膨大な数に及んでいる。
今回の合併の特徴は、世界へ打って出るための合併だという。

9年前の、川崎製鉄と日本鋼管の合併は、鉄鋼大不況の
ただなかで、日本鋼管の救済という意味合いが強かった。
日本鋼管は、名門意識が強く、傘下に造船所も持ち、また系列電炉
トーアスチールが経営破たんするなど、窮地に陥っていた。

今回は、中国の宝鋼や、韓国のPOSCO、ヨーロッパのミタルなどに
粗鋼生産力で追い抜かれた日本の高炉が、その技術力と、品質で
復権するための合併だという。
しかし、国内高炉は、実質、新日鉄住金と、JFEの二大メーカーの
寡占状態となる。  この2社があうんの呼吸でいけば、
国内での影響力は、決定的に大きくなる。

さらに、川上の高炉が再編ということは、電炉、商社、流通、
加工など、広範囲にわたって再編、統合、が行われるということで
当然国内では、余剰人員も出るだろう。
JFE誕生時にも、大がかりなリストラが断行された。
その一方、海外で使える人員は不足している。
バブル崩壊後から、平成16年くらいまでの鉄冷え
不況が長かったので、人員の補充ができていないからだ。

素材産業も海外で稼ぐ体制作りを急いでいる。
海外要員は外国人を含めて必要だが、
縮小する国内部門は当然縮小。
時代の流れはますます速くなり。
一般の国民はますます流れについていけない。

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by minamihorie | 2011-02-04 22:10 | 日本的社会主義社会  

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